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ロゼット・・・

 投稿者:珠実  投稿日:2015年 2月27日(金)12時29分49秒
 
雑草の中にまみえる私
誰かが足を止めるのを
待っているかのように
じっと雑草の隙間から
空を眺めて佇んでいた
こうしてしおれて行く
雑草にもなれずに地を
這う小さなロゼット葉

思い出すのは自転車に
乗りペダルを踏む前に
私に気が付いてくれた
お兄さん毎朝自転車に
乗りながら私を見つけ
微笑んでくれたけれど
いつしか姿を見かけず
いつしか忘れて行った

小花を咲かせた頃の私
誰かが一瞬気が付いた
誰かが通り過ぎる足を
止めた時ドキリとした
けれど今はもう朽ちて
ときめく事も無くなり
心は彷徨い虚ろなまま
今日も空を眺めている

私はロゼット葉の姿に
赤や青や黄色の小花を
咲かせてあげたら再び
幼い頃に出会ったあの
優しいお兄さんにまた
逢えるような気がした
私はいつも此処にいた
お兄さんに逢うために







 
 

嘆きの神・・・

 投稿者:珠実  投稿日:2015年 2月 5日(木)11時28分23秒
 
人間の蛮行を悲しむのは
人間だけなのであろうか

諸々の神を世に送り出し
それを受け入れた者達は

神に事の真意を問い続け
贖罪の何たるかを尋ねて

今日もまた祈り続けては
神の悲しみの声を聞いた

天の父なる神よ鎮め賜い
怒り悲しみを越えた時に

事の成行きの真なる意味
を心ある者に伝え賜わん

聞く耳を持たず目を閉じ
見ることをしない者達に

貴方の嘆きの声は届かず
今日もまた過ぎ去るのだ

聴けよ、見よ、神と語り
祈りて神意を聴くがよい

神は泣いている誰よりも
洪水のような涙を流して

神の愛を伝え続けている
神の親の愛の何たるかを

誰が誰に誰を通してか等
気付かれず降り注ぐのだ

報復は報復を生み歴史に
刻まれつつ愛を忘れ去る

愛せない者を愛する事は
人間に課せられた神の愛

悲嘆と絶望に追い込まれ
精神の放浪者の己がいる
 

浮遊・・・

 投稿者:珠実  投稿日:2014年12月24日(水)21時31分51秒
編集済
 
透明なスカイブルーの球体を見ている

ダンテの「神曲」を思い浮かべながらそれをみている
スエデンボルグを思い出しながらそれをみている

実に苦しみという感情から考察へ考察から無への移行
更なる考察から夢への移行と静かに澱みなく流れつく

それは段階を経て順番に次に進む一つのスタンプのようにも思える
様々な哀しみや苦しみを経ては考察し一瞬に理解したというよりも
幾つもの段階を経て理解する資格が与えられたかのごとくに許され
理解させられたようにも思える

さあ、それでは次に進もうか
また、次の苦しみが始まりアルパとオメガは繰り返され続いて行く

それらが融合され混じり合いながらステップごとに穏やかに包まれ
消え去っていく。

透明なスカイブルーに包まれた球体を浮遊しつつ眺めている

夢の中でダンテの「神曲」を思いながら・・・
スエデンボルグを思い出しながら・・・

 

ムーア・・・

 投稿者:珠実  投稿日:2014年12月12日(金)23時24分38秒
 
荒涼と風吹きすさぶ丘に立ち
肌打つ風さえ気付かずにいた

冷たい寒いとふるえを感じつ
次第に惹き込まれていく吾身

次第に何も感じなくなっいく
雲はムーアを覆い私を覆った

荒涼と風吹きすさぶ丘の上で
その時全てを受け止めたのだ

今日も行こう明日も行かねば
ムーアの風が呼んでいるから

 

グラデーション・・・

 投稿者:珠実  投稿日:2014年10月 6日(月)16時21分15秒
編集済
 
時は過ぎた・・・

時代は移り行くとしみじみ感じ入る一瞬

孤独が波のように押し寄せた


「待てよ」

今が最高なのだ

私の最高の時代

私の最高の時は

今この瞬間にあるのだということを

「今知った」

移り行く時がなければ

今この瞬間さえも無かったということを

時代の推移は心の推移

生から死への必要過程であることを

「今知った」

一瞬の時は

永遠の時の路程であることを


時は過ぎた・・・

時代は移り行くとしみじみ感じ入る一瞬

孤独が波のように押し寄せた


 

エコー・・・

 投稿者:珠実  投稿日:2014年 8月15日(金)23時47分2秒
 
あなたとの戯れに疲れ
白く塗りつぶされた心
もはや何人も入り込む
隙間さえなく息を潜む

生きた屍の日暮に一つ
許されているのは悶え
押し殺す声も言の葉も
漂う風さえ黙している

窓は閉ざされたままに
昼夜の区別さえつかぬ
孤立した扉を少しだけ
解放し外の風を招こう

あなたとの戯れに疲れ
風を招き入れたならば
風は言の葉を舞い上げ
何かを語るに違いない

あなたは言の葉の調べ
彷徨う私の言葉の音譜
あなたとの戯れに疲れ
今日も彷徨う浮浪者だ

少しだけ開いた扉から
風は木霊を招き入れた
山彦は言霊を呼び寄せ
私に何かを囁き消えた

一瞬の遠くて近い記憶
遠くて懐かしい香りは
木霊の残り香だろうか
山彦は言霊に化身した





 

野の花・・・

 投稿者:珠実  投稿日:2014年 8月 7日(木)23時12分46秒
 
芽吹きの時が訪れ
そよ風が地を撫で
通り過ぎて行った

陽射しが強くなり
花々は入れかわり
息吹も鮮明な日々

嵐を受けては倒れ
ありのままの姿は
しなやかさを増し

野の花は謳歌する
踏みつけられても
隙間から花ひらく

その姿は勇ましく
雄々しいと想えど
慎ましく咲き誇る

雨風の中生き抜き
青空の木漏れ日に
眩く小さく揺れる

愛しき私の野の花
小さな臆病な心に
小さな魂を揺らす

芽吹きは順次訪れ
季節毎の相応しき
野の花は咲き続く
 

雫の夢・・・

 投稿者:珠実  投稿日:2014年 6月27日(金)15時46分28秒
  緑の葉先から一滴の雫が零れた
一滴の雫は私の腕に落ち壊れた
壊れないままの雫は葉先で揺れ
ぶら下がり地面に落ちて壊れた


私は頭上に雫になって落ちよう
雫のまま壊れず頭上に留まろう
もしも汗をかいて頭を振っても
汗と一緒に零れずにしがみ付く


私はあなたの一滴の雫になって
あなたの頭上に零れたいと願い
いつでも一緒にいられるように
キラリと光る小さな雫になった


もしもシャンプーで流されても
しがみ付いて離れずにいようと
スタンバイはいつも出来ている
私はいつもあなたと一緒にいる


緑の葉先から一滴の雫が零れた
私は雫になって葉先から零れた
一滴の雫の私はあなたの頭上で
あなたと同じものを眺めている


 

午前ろくじと午後ろくじ・・・

 投稿者:珠実  投稿日:2014年 6月25日(水)13時32分44秒
編集済
 
訪れようとする今日の始まりに
カーテンレールの音で線をひく


薄明るい空はやがて明るい朝となる
ベランダ越しに徐に空を眺める毎日
朝方ろくじにカーテンを開けたとき
今日もいつもの一日が始まっている


今日は何曜日かしら何日かしらと
曜日を確認し一日の予定を考える
それは意識的であり予定の中の事
いつしか考えながら手足を動かす


すべては無意識の中の作業であり
考えながら考えての行動ではなく
行動と思考とは相容れない内容を
思考しつ日常のあれこれをこなす



無意識の家事や整理は記憶の外に置かれ
無意識な行動は置き忘れ仕舞い忘れの基
すべては心ここに非ずの所以であり続け
心のなかはいつも思考で溢れては流れる

なのに、真っ白な心の中のキャンバスは
なのに、真っ白なまま何処か遠くを見る
ずーっと以前から見続けている遥か彼方
ずーっと見続けながら描いては模索する

一日は瞬くまに時の刻みさえ気付かずに
無意識のままトクトク流れの連鎖に居る
今日という時間や一週間や一ヶ月一年と
時に拘束されても時の空間世界で息吹く



すべては無意識の中の作業であり
考えながら考えての行動ではなく
行動と思考とは相容れない内容を
思考しつ日常のあれこれをこなす


夕方に今日の一日を振り返るのも
明日の予定を考えるのも何気ない
一日の行動の一つに必要な事柄で
それは意識的であり予定の中の事


やがて明るい夕となり暗い夜となる
徐に一日の終り行く空を眺める毎日
夕方ろくじにカーテンを閉じたとき
一日の終りの幕を閉じるかのように


過ぎ去ろうとする今日の終りに
カーテンレールの音で線をひく



 

出会いと別れ・・・

 投稿者:珠実  投稿日:2014年 6月12日(木)21時17分12秒
 
通り過ぎる風のように
現れては去っていった
出会いと別れはいつも
風のようなものだから

嬉しい出会いにいつも
同時に訪れる不安感は
別れを予測し付き纏い
いつしか諦めとなった

やがて現実となる別れ
寂しさが襲う度ごとに
覚悟が生れさようなら
と自らを突き放すのだ

出会いと別れを嘆く度
ひとつずつ大人になり
静かにあるいは激しく
通り過ぎる風のようだ

これもまた自然の摂理
の一齣であろうと悟り
心の中を通り過ぎ行く
風の確かさを見つめた

出会いと別れへの旅は
通り過ぎる風のように
気儘で温かな風が吹き
浚い清めてくれまいか

 

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